「ラン活っていつから始めるの?」「人気のランドセルはもう売り切れ?」お子さまの小学校入学を控え、期待とともに焦りや不安を感じていませんか。
ランドセル選びは、情報が溢れ、スケジュールも年々早まっています。ただやみくもに始めるだけでは、情報に振り回されて「こんなはずじゃなかった…」と、後悔や「ラン活疲れ」に繋がってしまうことも少なくありません。
この記事では、2026年・2027年入学のお子さま向けに、最適な年間スケジュールから、後悔しないための4つの重要ポイント、先輩たちのリアルな失敗談までを網羅的に解説します。ランドセルメーカーのプロの視点で、ご家族みんなが笑顔になれるランドセル選びを、最後まで力強くサポートします。
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そもそも「ラン活」とは?なぜこんなに早期化しているの?

最近よく耳にする「ラン活」とは、お子さまの小学校入学に向けて、ランドセルを選び購入する一連の活動を指す言葉です。
かつては入学直前に購入するのが一般的でしたが、今は情報収集から展示会への参加、工房見学まで、その内容は多岐にわたります。まるで就職活動のように、ご家族が一丸となって取り組む一大イベントになりました。
では、なぜこれほどまでに早期化しているのでしょうか。主な理由として、ランドセルのデザインや機能が驚くほど多様化したこと、そして工房系ブランドなど生産数の限られた人気モデルは、早い段階で完売してしまうことが挙げられます。また、SNSの普及により他のご家庭の動向が見えやすくなり、「出遅れたくない」という気持ちが早期化に拍車をかけているのも一因でしょう。
ラン活はいつから始めるのが正解?

「ラン活はいつから始めればいいの?」これは、お子さまの入学を控えたご家庭にとって、最も気になる疑問ではないでしょうか。
「年長さんからで十分?」「もう年中だけど始めた方がいい?」周りの情報に、少し焦りを感じるかもしれません。ここではお子さまの学年別に、最適なスタート時期と具体的な進め方の目安をご紹介します。
- 2026年4月入学(現・年長)の場合
- 2027年4月入学(現・年中)の場合
2026年4月入学(現・年長)の場合
年長の今からラン活を始めるのは、決して遅すぎることはありません。むしろ、お子さまの好みや体格がある程度しっかりしてくる時期なので、的を絞って効率的に進められるでしょう。
確かに、一部の人気モデルはすでに完売が出始めている可能性もあります。しかし、各メーカーの主力商品や豊富なカラーバリエーションが揃うのは、まさにこれからが本番です。大切なのは、焦らず、しかしスピーディーに情報を集め、今週末にでも実物を見に行くなど具体的な行動を始めることです。
特に夏休みは、購入の大きな山場となります。ご家族でじっくり話し合い、納得のいくお気に入りのランドセルを見つけてあげてください。
2027年4月入学(現・年中)の場合
年中の今からラン活を意識し始めるのは、非常に理想的なタイミングです。焦って購入を決める必要は全くなく、ご自身のペースでじっくりと情報収集できるのが最大の強みでしょう。
まず手始めに、各メーカーのカタログを請求してみてはいかがでしょうか。様々なランドセルを眺めながら、お子さまがどんな色やデザインに興味を示すのか、ご家族の希望は何かを、楽しみながらリサーチしてみるのがおすすめです。
本格的な販売開始や展示会のピークは年長の春からですが、余裕を持って比較検討できるのが、年中から始める最大のメリットと言えます。この時期に大まかな方向性を決めておけば、年長になってから慌てることなく、自信を持ってランドセル選びに臨めます。
ラン活の完全攻略スケジュール

ラン活を成功させるには、計画的にスケジュールを立てることが不可欠です。
「いつ、何をすればいいのか」を事前に把握しておけば、焦ることなく、楽しみながらランドセル選びを進めることができるでしょう。ここでは、入学までの流れを大きく4つのステップに分けて具体的に解説します。
- STEP1:情報収集期(年中 10月〜2月)
- STEP2:体験・比較検討期(年長 3月〜5月)
- STEP3:購入決定期(年長 4月〜8月)
- STEP4:ランドセル到着〜入学まで(年長 9月〜3月)
STEP1:情報収集期(年中 10月〜2月)
この時期の目的は、購入を決めることではなく、親子で楽しみながら「どんなランドセルがあるのか」を知ることです。
まずは気になるメーカーのカタログをいくつか取り寄せてみましょう。WebサイトやSNSで様々なデザインを眺めるのも良い方法です。お子さまがどんな色や形に心を惹かれるのか、ご両親としてはどんな機能を重視したいのか、この段階で大まかな方向性を探っておくと、後々の活動がぐっとスムーズになります。
まだ時間は十分にありますから、焦る必要はまったくありません。本格的に動き出す前の、大切なウォーミングアップ期間だと考えて、リラックスして臨んでください。
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STEP2:体験・比較検討期(年長 3月〜5月)
年長の春を迎えると、各メーカーから新作ランドセルが発表され、いよいよラン活が本格的にスタートします。この時期に最も重要なのは、実際にランドセルを見て、触れて、背負ってみることです。
全国各地で展示会が開催され始め、店舗にも最新モデルが並びます。ぜひお子さまと一緒に足を運び、カタログだけでは分からない「背負い心地」や「本当の色味」を確かめてみましょう。
この時期にいくつかの候補に絞り込んでおくと、その後の比較検討がしやすくなります。特にゴールデンウィークは最初のピークを迎えるため、人気の展示会は早めの予約を心がけるのがおすすめです。
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STEP3:購入決定期(年長 4月〜8月)
春に集めた情報をもとに、いよいよ購入するランドセルを最終決定する、ラン活最大の山場です。
工房系の人気モデルや数量限定のデザインは、この時期から売り切れが出始めることもあります。そのため、夏休みまでには購入を完了させるご家庭が多く、まさに購入のピークと言えるでしょう。
ただし、周囲の「完売」情報に焦りは禁物です。大切なのは、最初に家族で話し合った優先順位に立ち返り、周りの情報に流されず、ご家族の納得感を最優先に最終決定を下すこと。後悔のない選択をするために、じっくり話し合ってください。
STEP4:ランドセル到着〜入学まで(年長 9月〜3月)
無事にランドセルが決まれば、ラン活はひとまずゴールです。この時期は、注文したランドセルの到着を心待ちにしながら、その他の入学準備を少しずつ進めていきましょう。
ランドセルの到着時期はメーカーや購入時期によって様々ですが、多くは秋から冬にかけてお手元に届きます。学習机を選んだり、学用品を揃えたりと、やることはまだたくさんあります。
ランドセルが届いたら、お子さまがいつでも見られる場所に保管し、時々背負わせてあげると、小学校生活への期待感が一層高まるでしょう。
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ラン活で失敗しないための重要ポイント4選
「たくさんありすぎて、何から手をつければいいか分からない…」ラン活は、ご家族にとって初めての大きな挑戦です。しかし、後悔しないために押さえておくべきポイントは、実はとてもシンプルです。
ここでは、数多くのご家族のランドセル選びをお手伝いしてきた経験から、特に重要だと断言できる4つのポイントに絞ってご紹介します。
- 家族で話し合い、優先順位を決める
- 子供の意見を尊重する
- ランドセルの「3つの質」を確認する
- 目的を持って情報を集め、実物を見に行く
家族で話し合い、優先順位を決める
ラン活の成否は、カタログを開く前に決まっていると言っても過言ではありません。最も大切なのは、情報収集を始める前に、まずご家族で「我が家の方針」をしっかりと固めておくことです。
これをせずに始めてしまうと、膨大な情報に振り回され、「ラン活迷子」に陥ってしまいます。まずは、以下の点について話し合ってみましょう。
- 予算の上限はいくらにするか
- デザインや色は誰の意見を優先するか
- 軽さ、丈夫さ、収納力など、機能面で何を重視するか
ラン活を始める前に「我が家のものさし」をしっかり作っておくことが、後悔しないための最大の秘訣です。
子供の意見を尊重する
6年間、毎日そのランドセルを背負って学校へ通うのは、他ならぬお子さま自身です。ランドセルへの愛着は、学校生活を楽しむための大切な要素の一つになるでしょう。
もちろん、耐久性や機能性といった親御さんの視点も重要です。しかし、お子さまの「これがいい!」という気持ちを頭ごなしに否定するのは避けたいもの。そんな時は、親御さんが機能面などで候補をいくつか絞り、その中から最終的にお子さまに選んでもらうのがおすすめです。
大切なのは、最終的に「自分で選んだ」という納得感をお子さまに持たせてあげること。その経験が、お子さまの自信と、ランドセルを大切に思う心につながります。
ランドセルの「3つの質」を確認する
デザインや価格も大切ですが、6年間の学校生活をしっかりと支えるためには、ランドセルの本質的な「質」を見極める必要があります。確認すべきは、以下の「3つの質」です。
- フィットの質:お子さまの体に合い、軽く感じるか(背負いやすさ)
- 製品の質:型崩れしにくく、丈夫に作られているか(耐久性)
- サポートの質:万が一の際に、6年間安心して任せられるか(保証内容)
特に背負い心地や丈夫さは、カタログのスペックだけでは分かりません。ぜひ実物を手に取り、細部までチェックしてみてください。これら3つの質を総合的に判断することが、後悔しないランドセル選びの鍵となります。
目的を持って情報を集め、実物を見に行く
「ラン活疲れ」という言葉があるように、がむしゃらに行動すると心身ともに疲弊してしまいます。楽しみながらラン活を進めるには、計画性と効率性が欠かせません。
SNSの情報はあくまで参考程度に留め、我が家の方針に合わない情報は勇気をもって取捨選択しましょう。また、展示会や店舗へ足を運ぶ際は、「今日は背負い心地を確認する日」「この3つのブランドの色味を比較する日」など、その日の目的を明確にすることが大切です。
やみくもに行動するのではなく、一つ一つのアクションに目的を持つことで、短い時間でも密度の濃い情報収集が可能になります。
ラン活のよくある失敗談

「こんなはずじゃなかった…」6年間使うものだからこそ、ランドセル選びでの後悔は避けたいものです。そこで、まずは先輩ママ・パパたちが経験した、よくある失敗談から学んでいきましょう。
事前に失敗のパターンを知っておくことで、ご自身のラン活で同じ轍を踏むのを防ぐことができます。代表的な失敗例として、以下のような声が挙げられます。
- 子供の意見を優先しすぎたら、高学年で「色が恥ずかしい」と言い出した…
- 親の好みで決めたら、子供が全く愛着を持ってくれなかった。
- デザイン重視で選んだら重すぎて、子供の通学の負担になってしまった。
- 購入が遅れてしまい、欲しかったモデルが目の前で完売した。
これらの失敗は、誰にでも起こりうることです。では、どうすればこのような後悔を避け、満足のいくラン活ができるのでしょうか。
ラン活に成功した先輩ママ・パパの共通点
実は、ラン活に成功したご家庭には、いくつかのシンプルな共通点があります。特別なことをしたわけではなく、情報に振り回されずに、ごく当たり前のことを大切にしていたご家族ばかりです。
その共通点とは、主に以下の3つです。
- 家庭内の方針を最初に決めている:情報収集を始める前に、予算や機能、デザインの優先順位を家族で話し合い、「我が家の軸」をしっかり持っています。
- 子供に「選ばせる」工夫をしている:親が機能面などで候補をいくつか絞り、その中から子供に最終決定を委ねることで、親の視点と子供の納得感を両立させています。
- 必ず「実物」を親子で確認している:カタログやネットの情報だけでなく、必ず店舗や展示会で実物を背負い、フィット感や本当の色味を確かめてから決断しています。
情報に振り回されるのではなく、自分たち家族の「軸」を持って進めていたことが、成功への一番の近道だと言えるでしょう。
ラン活に関するよくある質問

ラン活を進めていると、ご家庭ならではの様々なお悩みや疑問が出てくるものです。
特に、周りの意見やSNSの情報に触れることで、「これって我が家だけ?」と不安に感じることもあるかもしれません。ここでは、多くの親御さんが抱える共通の質問にお答えします。
- 子供が奇抜な色を欲しがるけど、どうすればいい?
- 「ラン活はくだらない」ってどういうこと?
- ラン活は親のエゴなのでしょうか?
子供が奇抜な色を欲しがるけど、どうすればいい?
お子さまの「これがいい!」という強い気持ち、とても大切にしたいですよね。しかし、それが奇抜な色やデザインだった場合、高学年になった時に後悔しないか心配になるのも親心です。
ここで大切なのは、頭ごなしに「ダメ!」と否定しないこと。まずは「その色、素敵だね!」とお子さまの気持ちを一度受け止めてあげましょう。その上で、「お姉さん(お兄さん)になってもこの色、好きでいられるかな?」と、6年間使うという視点を一緒に考えてみるのがおすすめです。
また、内装やステッチなど、一部分にお子さまの好きな色が使われているモデルを提案するのも良い方法です。お子さまの気持ちを尊重しつつ、親子で納得できる着地点を探すことが、満足のいく選択につながります。
「ラン活はくだらない」ってどういうこと?
ラン活の早期化・過熱化に対して、「くだらない」「ばかばかしい」といった否定的な意見があるのも事実です。これは、周りの雰囲気に流されて高価なものを買ったり、必要以上に早い時期から活動したりすることへの疑問から来る声でしょう。
確かに、ランドセル選びに過度な時間やお金をかける必要はない、という考え方も一理あります。しかし、一方で「ラン活」は、お子さまの門出を祝い、物を大切にする心を育む良い機会と捉えることもできます。
大切なのは、周りの風潮に流されることではありません。ご自身の家庭にとっての価値観を大切にし、「我が家らしい」ランドセル選びをすることが、何よりの正解と言えるでしょう。
ラン活は親のエゴなのでしょうか?
「子供のためと言いながら、結局は親の自己満足なのでは…」ラン活に真剣になるほど、ふとそんな気持ちになってしまう親御さんも少なくありません。
もし、親の好みや見栄だけでランドセルを選んでしまうなら、それは「エゴ」かもしれません。しかし、主役であるお子さまの意見に耳を傾け、6年間の学校生活が少しでも楽しく、快適になるようにと真剣に悩む時間は、決してエゴではないでしょう。
ラン活は、お子さまのこれからの成長を想う、ご家族の愛情表現の一つです。お子さまの笑顔を一番に考えた選択であれば、それは深い愛情の証。自信を持って、ご家族の対話の時間を楽しんでください。
その他、ランドセルに関するよくある質問はこちら
まとめ
ラン活のスケジュールから、後悔しないためのポイント、よくあるお悩みまでをご紹介してきましたが、疑問や不安は解消されたでしょうか。
この記事で最もお伝えしたかった大切なことは、人気のモデルを手に入れることでも、高価なランドセルを選ぶことでもありません。それは、ご家族がしっかりと対話し、お子さまの6年間に想いを馳せながら、納得できる一本を選ぶまでの「プロセスそのもの」です。
ラン活は「大変な義務」ではなく、お子さまの成長を祝う「家族の思い出作りの機会」です。この記事で得た知識を道しるべに、自信を持って楽しみながら、お子さまにとって最高のパートナーを見つけてあげてください。
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