使わないランドセルを無料で寄付できる?リメイク活用も紹介

2022/05/27(金)

最近ではビジネスシーンでも使える「大人のランドセル」も出てきていますし、海外ではファッションの一部としても取り上げられているランドセルですが、小学校の6年間で使った子どものランドセルは、中学校に進学すると使わなくなる事が多いですよね。

皆さんは、ランドセルを使い終わった後のことを事前に考えたりしたことはありますか?

購入したのはイオンなどのショッピングモールや大型商業施設、ランドセル工房など色々あると思いますが、何処で買ったとしても、小学生生活の6年間で子供たちの思い出と一緒に大切に使ってきた、まだ綺麗なランドセルは不要になった、使わなくなったからと言って捨ててしまう、処分してしまうのももったいない!
誰か近くに使ってくれる人がいれば譲ってあげられますが、ランドセルはお子さまの個性に合わせて選んであげたいという親御さんも多いですから、なかなか難しいかもしれません。

中学校へ進学する際、お子さまのランドセルはどう活用するべきか?
処分する以外に、おすすめの方法はあるの?
はたまた、リサイクルショップに売る?買取ってもらう?

今回は、多少なりとも悩んでしまう方もいらっしゃる、使わなくなったランドセルの活用方法・お役立ていただける方法として「ランドセルの寄付」や「ランドセルのリメイク」をご紹介します。

ランドセルを寄付|萬勇鞄のSDGs

【萬勇鞄のSDGs】小学校や公益団体へランドセルなどを寄付する活動も!

「ランドセルの寄付」と聞くと、使わなくなったランドセルを必要としてくれる誰かに寄付するとお考えになると思いますが、萬勇鞄ではランドセルメーカーとして、ランドセルをお使いいただくお子さまの舞台である小学校などの公益性の高い施設や団体へ、SDGs(持続可能な開発目標)の一環として備品などを寄付する活動を行っています。
お子さま達の未来を応援していきたいという願いを込めて、持続可能な世界に向けた取り組みの第一歩を【じゅうろくSDGs私募債「つながるこころ」】という仕組みを通じて歩み始めました。

じゅうろくSDGs私募債「つながるこころ」

じゅうろくSDGs私募債「つながるこころ」

【じゅうろくSDGs私募債「つながるこころ」】は、小学校を含めた学校や病院など公益性の高い施設や団体へランドセルや備品などが寄贈される仕組みです。
萬勇鞄が発行した私募債の銀行手数料から0.1~0.2%程度がSDGsの取り組みとして活用されます。
第一弾として、地元を同じくする「あま市立甚目寺東小学校」へポータブル拡声器7台の寄付をさせて頂きました。
SDGsのゴール4「質の高い教育を みんなに」と、ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」につながるこの取り組みからはじめ、一歩づつ進めてまいります。
次の世代へ未来を贈るSDGsには17の目標となるゴールが設定されています。
使わなくなったランドセルの寄付は、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に繋がる活動です。
子どもはもう使わなかくなってしまったけれど、まだまだ使えるランドセルを、活用してくれる方へ届けるにはどうすれば良いのでしょうか?

ランドセルの寄付ができる団体

ランドセルの寄付を受け付けているNPOやNGO、民間団体

ランドセルの寄付を受け付けているNPOやNGO、民間団体はいくつもありますが、その中で代表的なランドセル寄付受け入れ団体を見ていきましょう。
最近では単なる寄付や企業のCSRではなく、SDGs(持続可能な開発目標)を満たす為に寄付受け入れ先でも寄付物品を届けるだけではなく、販売することによって雇用を生み出したり、そこからの収益で支援の継続を目指すものもあるようです!
SDGsは、これからランドセルとともに人生を歩み始めるお子さま達への、最も大切な贈り物となる未来をつくってあげることです。
今よりも良い環境、良い社会にして、次の世代に渡してあげるための全人類共通の目標であり、希望なのです。
使わなくなったランドセルの寄付は、小さな事かもしれませんが、小さなことから全てが始まるのです。
※金額やサイズなどはすべて2022年5月16日時点の各団体サイトによる数値です。

古着deワクチン

古着deワクチンは日本リユースシステム株式会社が運営する、ランドセルや古着を送って開発途上国(発展途上国)の子どもたちにポリオワクチンが届けられる仕組みです。
ランドセルの他にも衣類全般・服飾雑貨全般も受け付けていてハンドメイドのアイテムでも受け入れ可能です。
古着deワクチンは、専用回収キット(3300円)を購入して利用するサービスです。
特徴としては、様々なところに社会貢献の要素が採り入れられている点で、ランドセルや古着を入れる専用強化紙袋には障がい者の方の描いたアート作品が使用されており、専用回収キットの梱包や発送の作業も障害者施設に委託されています。
また、集められたランドセルや古着は国内で破損状況や状態などを選別されてから開発途上国へ輸出されて、開発途上国の地域では販売に関わる倉庫での保管や店舗での作業に社会的弱者を雇用して仕事を創出するなど、様々なポイントでSDGsの持続可能な支援の仕組みとなっています。

思い出のランドセルギフト

思い出のランドセルギフトは、公益財団法人ジョイセフが運営するランドセル寄付の仕組みです。
寄贈されたランドセルをアフガニスタンやモンゴルなどの発展・開発の途上国へ届けて、教育の機会に恵まれない層の子どもたちの就学の実現に役立てる活動です。
アフガニスタンやモンゴルでは、日本ほど水資源が豊富ではなく、洗濯に水をたくさんつかう布製品のバッグ類よりも、日本の丈夫なランドセルが重宝されます。
利用には1,800円の海外輸送経費と、日本の寄付先倉庫(横浜)までの送料を負担する必要があります。

リボーンプロジェクト

リボーンプロジェクトは、株式会社GoodServiceの運営する寄贈プログラムです。
ランドセルの他にも、衣類や靴、工具や楽器など現地で役に立つ様々なものがまとめて寄贈できます。
リボーンプロジェクト無料回収キットを2400円で購入して利用します。

エコトレーディング

エコトレーディングは株式会社ウォークが運営するランドセルや雑貨、衣類の寄贈の仕組みです。
寄付されたランドセルなどの品物は、主にタイやフィリピンのリサイクルショップに販売されたり、日本国内で再販されて、売上げの一部が国内の国内の児童養護施設や被災地復興の支援、ボランティア活動、現地の孤児院や国内のNPO団体へ寄付されます。
寄付先への送料は寄付者の負担となりますので、注意が必要です。

ワールドギフト

ワールドギフトは、NPO法人ワールドギフトによる不用品の再利用・物資支援活動です。
世界88カ国への支援実績があり、ランドセルをはじめ様々な物品を寄付できます。
物品と同時に現金でも寄付が必要で、送る物品寄付のダンボールなどの箱のサイズで寄付額と発送方法、送料が違い、少々分かりづらい部分もあります。

  • 140サイズまでの箱での寄付:寄付金 2900円 物品寄付の送料無料
  • 160サイズまでの箱での寄付:寄付金 3700円 物品寄付の送料無料
  • それ以上のサイズでの寄付:寄付金 2900円 物品寄付の送料は自己負担

セカンドライフ

セカンドライフは認定NPO法人グッドライフが運営する物品寄付の仕組みです。
ランドセルの他に、ぬいぐるみやおもちゃ、文房具などの学童用品、食器やキッチン用品、衣料品や日用品などが寄付できます。
寄付されたランドセルなどの物品は、タイやカンボジア、フィリピンなどの海外に送られたり、国内でも活用されます。
申込みは有料で、送る箱のサイズによって異なり、120cm以内であれば2100円、160cm以内は2600円の料金がかかります。

POSTMANプロジェクト

POSTMANプロジェクトはNPO法人JIYUが運営する非営利型の物品寄付の仕組みです。
ランドセルや文房具などの物品を、ベトナム・カンボジア・タイなど東南アジアを中心に現地へお届けしています。
ユニークな特徴として、運送費や送料をかけないようにポストマンという現地へ物品を運んでくれる人に委託して、直接手渡しで現地へ届けていることです。
利用には段ボール1箱につき1000円以上の寄付が必要です。

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このように、捨てる予定だったランドセルや衣類などの物品の寄付や寄贈を受け入れている団体や企業、業者はかなり多くありますが、団体によって寄付金が必要だったり、送料が自己負担であったりと、かかる費用も様々です。
一方、自治体などでもランドセルの寄付を受け付けている場合がありますので、まずは各公式サイトやホームページをチェックしてからメールや電話などで相談されてみてはいかがでしょうか。

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2023年1月~3月には、株式会社クラレ主催で全国から使い終わったランドセルを募集し、ノート、鉛筆などの学用品とともにアフガニスタンの子どもたちにプレゼントする取り組みが行われました。
費用はランドセル受付倉庫(首都圏内)までの送料が必要でした。

2023年4月には、イオン「思い出のランドセルギフト」として全国のイオン、イオンスタイル、キッズパブリックでランドセルをアフガニスタンに送る取り組みもされました。
こちらは海外輸送費としてランドセル一個につき1,800円必要でした。

今、イオンなどの様々な企業や団体でランドセルのSDGsに関する取り組みがされているようですね!

ランドセルの寄付を受け付ける自治体

ランドセルの寄付を受け付けている自治体はとても少ない

地方自治体でも使わなくなった中古のランドセルの受け入れ事業を行っている場合があります。
しかし、新型コロナウイルスが蔓延しはじめた時期から、受け入れ事業を中止したり、廃止したりする自治体が多く、現在ではほとんど受け入れ先はありません。

北海道滝川町のケース

令和四年時点では北海道滝川市が「ランドセル寄付事業」として、ランドセルの寄付受け入れをおこなっていました。
寄付されたランドセルは、モンゴル国へ寄贈されます。モンゴル国では小学校の新学期が9月からはじまるため、6月頃までランドセルの寄付を受け付けています。
しかし、注意点として郵送や宅配・配送などでの寄付は受け付けていないので、送付する事や自宅まで集荷してもらうこともできず、北海道滝川町の指定の場所へ直接持ち込みの必要があります。
近くにお住まいの方であれば簡単に寄付できるかもしれませんが、ほとんどの方には距離もありますし現実的ではないですよね…。
ランドセルの寄付をしたいと思っても、送料などの費用がかかったり、持ち込まなければいけなかったりと、それなりにハードルが高いようです。

ランドセルは寄付より自分で使う

無理してランドセル寄付をするよりもカタチをかえて自分で使う!

ランドセルの寄付は、主に高品質なランドセルが手に入りにくい海外の発展・開発途上国へ寄付されることが多いようです。
当然、海外へ運ぶ運送費や送料がかかってしまうので、無料で寄付するということは難しい場合が多く、費用がかかることがほとんど。
そもそもランドセルを寄付したいのは、子供が小学校を卒業すると使わなくなってしまうから!
ですから、使わないのであれば、リサイクルショップに売るなどの方法もありますが、使うカタチにリメイクして活用する・役立てるというのも一つの選択肢ですよね!
捨てずに使う。大切に長く使う、持っていることも、SDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」を達成するための大切な目標です。

もう一度使う「リユース」は3Rの一つ!

「リサイクル」という言葉は広く浸透してきていますが、物を大切にして限りある資源を有効に活用する為の「3R」にはあと2つの言葉があります。
3Rとは、リデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Recycle)の3つの言葉の頭文字「R」のことそれぞれ下記の意味があります。
1. リデュース(Reduce)は、ゴミを減らす、そもそも出さないようにすること。
2. リユース(Reuse)は、使った物をクリーニングしたりリメイクして何回も使うこと。
3. リサイクル(Recycle)は、使い終わった物をまた使える資源にすること。
ランドセルのリメイクは2番の「リユース(Reuse)」ですね!
それではランドセルはどんなアイテムにリメイクされるのでしょうか?

ランドセルは寄付せずリメイク!

ランドセルは寄付するよりリメイク!大人になっても使える革製品

革製のランドセルには上質な革が使われていますから、ランドセルからリメイクすることにより本格的な革製品が出来上がります。
中学生、高校生、大学生、そして社会人になっても使えるアイテムになるんですよ!

ランドセルリメイクでは、主に下記のような革製品にリメイクされます。

  • フォトフレーム
  • キーケース
  • キーホルダー
  • ペンケース
  • パスケース
  • コインケース
  • 財布
  • ハンドバッグ
  • ポシェット
  • スマホケース
  • ブックカバー
  • 名刺入れ
  • 時計革ベルト

色々なものにリメイクすることができますが、革は分厚いですから、普通のご家庭用ミシンなどでは縫うことができません。
裁断するのも縫うのも、分厚い革素材は大変で扱いも難しい素材ですから、革職人の手によって一つ一つ丁寧にリメイクがされます。
リメイクをお願いしてから、実際に手にするまで半年くらいかかる場合だってあるんです。

萬勇鞄のランドセルリメイク

萬勇鞄のランドセルリメイクはマストアイテム5点セット!

萬勇鞄でも、ご購入いただきましたランドセルのリメイクを承っております。
萬勇鞄ランドセルのリメイクは、小学校の卒業後に必要になるマストアイテムをメインに5点セットでリメイクいたします。

以下に、5点セットのリメイクアイテムを解説していきます。
これらのアイテムは長く使える、という観点からも人気があります♪

壁掛けフォトフレーム

壁掛けフォトフレーム

ランドセルに付属のネームプレートを活かして、世界でたった1つのフォトフレームにリメイク。
アーム付きで壁にかけて飾ることもできます。
このフォトフレームの中に、思い出の写真を入れられると嬉しいですね♪

キーケース

キーケース

お家や自転車、ロッカーなど成長するとカギの種類も増えていきます。
そんなカギを守るキーケースにランドセルをリメイク。
鍵を取り付けるフックは3つで、ポケットに収まるサイズです。
中学生になっても、大人になってもずっと一緒に持ち歩けると嬉しいですね♪

ペンケース

ペンケース

中学校にもあがると、小学校で使っていたものより、ちょっとおしゃれなペンケースを持ちたくなるはず。
6年間の相棒が形を変えてそばにいてくれるのは心強いですね。
ファスナーで開閉するシンプルなデザインに、裏地もしっかりついています。

パスケース

パスケース

徒歩での通学から、公共交通機関を使っての通学となることもある中学生や高校生では、パスケースは必須アイテム。
萬勇鞄のランドセルリメイクでのパスケースは、角にチェーンを通すホールがついているのでチェーンを通したり、フック取りつけたりできるので無くしてしまう心配も少なく、中央にはカードが出し入れしやすくなる穴部分もつけられています。
おしゃれなだけではなく、利便性もしっかり追求しています!

キーホルダー

キーホルダー

キーホルダーのリングは大きさや厚さに安定感のある使いやすいタイプを採用。
チャーム部分はかさばらず、見つけやすい存在感のある絶妙なサイズです。
カバンなどに付けて持ち歩けますので、毎日の通学や通勤に一緒にどうぞ♪

萬勇鞄のランドセルリメイクはこちらから詳細をご覧ください

ランドセルの寄付・リメイク|まとめ

ランドセルは大切な思い出のカタチをかえて、いつも使える実用的なアイテムにリメイクすることで、お子さま御本人が使い続けることができます。
中学生になったらもう使わないから、と譲渡や寄付をお考えになる方も多いのですが、ランドセルは思い出の詰まった大切なアイテムです。
カタチをかえてあげれば今までのようにずっと使い続ける事ができますので、譲渡やご寄付の前に、一度ランドセルリメイクもご検討ください。

今回は、ランドセルの寄付や寄贈についてご紹介してきました。
ランドセルを寄付して次に必要としている人に使ってもらうことは大切なことですが、基本的に荷物の送料などの費用がかかるなど、ハードルはそれなりに高いことが多いようでした。
また、持続可能な社会をめざすSDGsの一環として、小学校を含めた学校や病院など公益性の高い施設や団体、または途上国へ新品のランドセルや備品を寄付する仕組みや取り組みも始まっています。
リメイクして使い続けることも、新品のランドセルの寄贈することも、次の世代へ持続可能な社会を届けてあげる大切な行いといえるでしょう。

今回の記事の内容が、使い終わったランドセルをどのようにしようか考えている方の参考にしていただけたら幸いです。
また、ランドセルのリメイクをご希望の方は、萬勇鞄までお気軽にご依頼ください。